COVID-19後のカジノ

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他のあらゆる企業と同じく、カジノも金融および業界の新しいトレンド、消費者の好み、予期せぬ困難に対応して進化してきました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以前から既に進行中だったカジノの業務改善策の導入は早められ、予想外の変化をもたらすでしょう。

COVID-19のパンデミックにより、カジノ経営者たちは自分たちの事業モデル、および顧客の信頼を回復し安心して店舗に足を運んでもらうために必要な戦術を見直すことを余儀なくされています。そんな中でどんな対応が予想されるでしょうか?まず何よりも、カジノ経営者たちは医療従事者たちのスキルを活かし、それに基づいた堅牢な衛生および安全性プログラムを作るでしょう。入場が許可されるまで客はマスクの着用が求められ、体温チェックが行われるはずです。また、店内でも全員がマスクの着用を求められることになると見られます。

当面の間、アイコニックなカジノシーンにおけるオーディエンスの声援や、プレイヤーのウィニングランなどは過去のものとして扱われることになるでしょう。座席の数は制限され、プレイヤー同士の距離は広くなります。ディーラーとプレイヤーの間にはアクリル板の仕切りが設置されるでしょう。また、ブラックジャック、ポーカーといったゲームのテーブル間の距離も離されます。また、ダイスは1回振るごとに消毒されます。また、各テーブルには「このテーブルは消毒済みです」と書かれたプラカードが設置されるでしょう。

カジノフロアではスロットゲームの隣に手洗い設備が設置され、プレイヤーにはマスクおよび手袋が無料で提供されることになるはずです。スロットマシンは1台置きの稼働となるでしょう。

スタッフはゲームコンソール、タブレット、その他の機器を毎日洗浄し、ソーシャルディスタンスに関する注意喚起が頻繁に行われます。ホテルやカジノは常にプレイヤーおよびゲストの数を制限するでしょう。おそらく、ホテルの稼働率は30~35%程度に制限されるはずです。また、当面はビュッフェサービスの提供は行われないでしょう。

またオーストラリアでは、最近になってニューサウスウェールズ政府が公衆衛生令の変更を行ったため、これに従う形でザ・スターシドニーに対する制限が強化されました。この制限により、現在ゲーミングエリアを利用できるのはザ・スタークラブ会員およびそのゲストのみとなっています。来場者は入場に際して接触者情報の保持が求められ、利用状況に応じてマネジメントの裁量によって入場の可否が決められます。

当面の間、このパンデミックによって様々なことが今後も影響を受け、業界は新たなスタンダードへの移行を余儀なくされるでしょう。残念ながら、リソースおよび労働力の不足も続いており、投資利益率や税金に関する財務要因等にも影響を与えています。

ライセンシーが事業モデルを変化させるなかで、規制の譲歩や許可を求める可能性もあり、政府及び規制当局はさらなるプレッシャーを受けるでしょう。動的なカジノ規制の網の目をうまく乗り越えていくために、オペレーターは法務およびその他戦略アドバイザーとの緊密な連携を今後も続けていく必要があるかもしれません。