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あつ~い夏が終わりつつ・・舞鶴といわき市を繋ぐ「松の木」の話。

 8月は、ガバナンス舞鶴 の一大事業 「 舞鶴~いわき 少年野球交流事業 2012 」 が開催されました。

福島県いわき市から・・・?と 思われる方も多いと思いますが、ここに至るには、様々な ドラマ がありました・・・

きっかけは、3.11 東日本大震災

 舞鶴~いわき市へ 4トン トラックに 支援物資の仮設風呂を積んで、800キロを走ったのは去年の4月のこと。
そこで出会った 高橋さんという 「まちづくり野郎」 と意気投合しました。野球を通してメチャクチャになった「いわき市」を元気にしたい・・・という熱い思いに胸を打たれながら、福島の酒を酌み交わし、いわき市を後にしました。

 それから時は流れ、ある日、舞鶴の少年野球の熱血指導者で、これまた熱い 田中監督に「高橋さんって方が、いわきを野球で元気にしたいと・・・」ちらっと話をしたところ

「なんだそりゃ!そんなもん黙ってられっか!是非とも協力したい!」と・・・

紆余曲折を経て、
去年の12月。舞鶴から少年野球チーム + 保護者が、いわき市まで大型バスで800キロを走り交流試合を行いなました。

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 そして今年の4月。「あの時のお礼に」 と舞鶴にやってきた高橋さんは、いわき から一つの課題を抱えてきました。
それは、いわき副市長に 「明日舞鶴にお礼に行ってきます。」と話たところ、「おいちょっとまて」と言われたんです。

副市長 いわく

「舞鶴といわきのつながりなんて、震災が初めてじゃないぞ高橋」

「どういうことですか?」

「実は、終戦直後、シベリアでの強制労働 の末、帰国された引揚者の中にいわき出身の方がおられたんだよ。彼は舞鶴の港で祖国の地を踏まれ、故郷いわきに戻られた」

「ふむふむ・・」

「彼が帰国する時にな、極寒でつらいシベリアで、自らが生きてきた 命をつないだ証として、シベリア松 の種を持ち帰られたんだ。それを自分の故郷の庭に植えられた」

話はつづく・・・・

「その種はやがて芽を出し、大きな松の木に成長し、たくさんの実を付けた。その方はずいぶん前に亡くなられたんだが、最近、彼の遺言が発見されたらしいんだ。」

その遺言には

『私が生きたシベリアより持ち帰った松の実、そこから生まれた孫にあたる松の苗をどうか第2の故郷である舞鶴の地に植えてほしい』

そう記してあったそうだ。

「私は、いわきで生まれた松の苗が舞鶴にあるのか、よく知らない。ただ、遠い舞鶴に行くのであれば、その松が舞鶴で生きているのか、確認してきてほしい。」

「わ、わ、わ、わかりました・・・」

そんな壮大な逸話があったとは・・・・そして高橋さんと私は 「松の木探し」 に出かけました。


さて・・・「もし、あるとしたら 引揚記念公園 あたりだと思う。」

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画像:引揚記念館wiki

すぐに見つかるだろうと思っていたが、無い・・・職員に聞いても 「知らない」 という返事・・・
いろんな人に尋ねても、手がかりがない。

あれ?もしかして無いのかな?・・・

あきらめかけてた時、引き揚げ時の語り部的な一人のお婆さんがいると聞き、尋ねてみたところ・・・

「あるよ。ついてきな」 と!

導かれた先には、さすがはシベリアの松。今年の2メートルを越える豪雪にも耐え、しっかりと根ざした2本の兄弟苗が、遺言が記された小さな看板とともに立っていました。

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「あった。まさか本当にあるとは・・・」「この松を ここに植えた人の故郷への思いを 感じずにはいられない・・」

「震災直後、どこの支援をしようかと迷っていた 舞鶴のボランティア支援センター を、いわき市に引き合わせてくれたのは多分この松じゃないか・・・」

 そんな 不思議なめぐり合わせを経て、今度は いわき市の 少年野球チームを 舞鶴にと、この交流事業を企画しました。

 

いわき市 は、今も 14あるグラウンドのうち 10のグラウンドが ガレキ置き場になっており、野球の練習もままならない状況です。

しかし、そんな状況下でも、「 いわき菊田キッズ 」のチームと保護者は 800キロをひた走り、舞鶴に来てくれました。


 8月14日は、時折雨の振る中ではありましたが、交流試合と、バーベキューで、思い出に残る事業を開催することができました。

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関係者各位様には、感謝しています。

2015年 04月04日